なんか企画メモ
ちょっと変わった学園であることは確かだが、施設などは割と普通の学園と似たようなものであり―― 生徒自治とか、そういう非現実なところもあまりない、かなり普通の学園であった。 だが、今年はちょっとだけ違う。 何せ、今年の生徒会は歴代最高の知名度、そしてそれこそアイドルじみた人気を持つ、桁外れの支持で出来上がっているから...
ちょっと変わった学園であることは確かだが、施設などは割と普通の学園と似たようなものであり―― 生徒自治とか、そういう非現実なところもあまりない、かなり普通の学園であった。 だが、今年はちょっとだけ違う。 何せ、今年の生徒会は歴代最高の知名度、そしてそれこそアイドルじみた人気を持つ、桁外れの支持で出来上がっているから...
「お前、そんな生き方で楽しいのか?」 そう後ろから話しかけられたとたん、私の心が、ぎゅっと凍ったような気がした。 ここはただの女子高校のグラウンド。ついでに、体育の時間が終わったところ。 クラスメイトであるその人は、まるで子供の頃のガキ大将がそのまま女の子になったようなイメージ。 ぶっきらぼうで、誰にも壁を作っ...
世界は、空に縦並ぶ、幾千の「島」で出来ている―― ここは、果てしなく「深い」空に、さまざまな島が「縦」に浮かんでいる世界。 その世界の果て、「いちばん高いところ」を知っている人は誰もいない。 だって、ここはその数多い島の中でも、いちばん「低い」ところだから。 まるで何かの塔のような、島たちで出来上がっている不...
一人の少女に導かれ、48人の少女たちがそこに集まる―― この世界には、一人の少女の噂があった。 その少女は不思議な存在で、正体など、知るすべもない。ただ、どこかにある「黄昏市」というところに、あの少女はいるとされた。……いや、あの少女こそ、その都市――黄昏市そのもの、とまで言われていた。誰もあの少女の正体を知らないとい...
「とにかく、覚えておきなさいよ。あっちのアフィリエイトは、1年間、誰かから買われた記録がなければそのまま契約終了なんだから。いきなり連絡が来てビビったわ、あの時は」 「あら、それはヒマリちゃん個人の経験ではなくて?」 「う、う、うるさいな!」 「肉さえあればホイホイついてくなんて、いったいどういうこと? せめて、豚肉か...
これは、わたしと先輩の、たった1ヶ月あまりの非日常。 以前から親しくしてもらってた、学校の先輩に告白した主人公。だが、その告白はあっけなく断れる。悲しみに暮れて、自分の部屋に戻ってからそのまま眠りについた主人公だが、目を覚ましてみたら、なにかがおかしい。どうやら、自分は昨日告白した先輩になっているようだった。ついでに、...
「でも僕、今とても嬉しいんですよ。憧れてた『人』になってますから。女神じゃなくて」 「そうですか」 「まあ、心臓をグサッと刺されても生き返る人間なんていないんですけどね」 「……」 「あはは、これじゃまるで人の形をしたバケモノだ~」 「おお、ついに街が見えました。ここからは200年も生きた僕に頼ってもらってもいいですよ...
この(仲悪い)姉妹、天下無敵ー その姉妹は、仲が最悪だった。 お互いに口も利かなくなって、もうどれくらい経ってしまったのだろう。ずっとそんな時間が続くかと思われたとき、「それ」は起きた。今少しブームになっている有名VRMMO。そこでの予期せぬ再会。ただし、二人の姿は、現実と少し、いや、「ある一人」に限ってはかなりかけ離...
ある日、主人公(プレイヤー)は奇妙な女性と出会う。 彼女は本当に、今まで一度も会ったことがないような個性に満ちていた。突発で、なにをやらかすのかわからなくて、でもどこか魅力的。わかりやすいようで、どうもつかみところがない。 そんな彼女に振り回さればかりだった主人公は、ある日、不思議な機械を手にする。それは「ある人の夢の...
これはもっとも最後に起きた、この世に生きるすべての者達のための話。 「えっと、わたしのこと、わかりますか?」 その時、「南の騎士団長」であるブラッドは、「女神の庭」の中で目を覚ました。 なぜか女神ーエリシア様が、倒れていた自分を見守っていることに気づきながら。 女神エリシアーこの浮遊島の住む者ならだれもが知る、「双女神...