[글쓴이:] 리루에스
30.こんなことは危ない
「じゃじゃーん。ここが柾木の家!」 「別にすごいことじゃないし、そもそも二回目だろ、お前」 そうして無事にデートが終わってから、私たちは自分の家にやってきた。今日は外を回ってばかりだったから、このくらいで休んでおいた方が良い、と思ったからだ。 そういや、秀樹がここ、私の部屋にやってくるのは今度が二回目だ。しかも今度...
27.ようやく、告白した
秀樹に告白しよう、と決めたことはいいものの。 いったいどうしたらいいんだろうか、と私は悩む。 だって、告白とか、したこと、あるわけない。それに自分って、こういう「素直にならなきゃならない」ことに、めっぽう弱いんだ。 でも、こう決めた以上、やるしかない。 こんな照れくさいこと、みんな、どうやってやり遂げたのだろ...
25.これが「好き」ってことかな
「あれ、柾木って最近ぼうっとしてるよね。珍しいっていうか、なんていうか」「そ、そうか。そうかもな」「うーん。疲れた? やっぱり、学園生のうちにお仕事をやるのは辛い?」「まあ、それもないわけでは……」「そっか、じゃ、応援してあげようか? がんばれーがんばれーとか?」「そ、それはちょっと、その、自分が……」 どうしたんだ...
23.今度は秀樹の家に行くことになった
「……ここなのか?」 「うん! ここが俺んち。柾木は初めてだよね?」 「そりゃ当たり前だと思うが……」 次の日。 私は生まれて初めて、秀樹の家の前にやってきた。秀樹にものすごい勢いで「いっしょに行こうよ~」と誘われたのが原因である。 最近、秀樹は状況も安定されてきたため、「別の姿」ではあるが、私といっしょならしば...
22.正妻の座は渡さない
それは、私が作戦部長に決まって、間もない頃の話。「話は聞いた。あの作戦部長は、お前に決まったようだな」 あの時のように、廊下で出会うことになったお父さんは、私にそう話しかけた。 もちろん、お父さんは私より偉いのだから、ああ言う話にも初めてから関わっていたのだろう。「はい。そのようですが……」「まあ、お前のことだ。少な...