日笠ヒマリ(ひまり/ひまわり/陽茉莉/向日葵)
「うっせースマホぶつけるぞ」
金髪ショートのイマドキっぽい吸血鬼(髪は染めている)。本名は「向日葵」なのだが、それがなぜか気に食わないという理由で「ヒマリ」とごまかしている。
定期的に血を飲まなければ死ぬとか、変な力が使えるところは「普通」じゃないが、あまり吸血鬼っぽくはない。姿は10代後半っぽいが、年は不明。一応そこまで長くは生きていない。
カッコつけるのは苦手だが、なぜか「世界警察」ならぬ「町中警察」と勝手に名乗っている。めんどくさいのはあまり好きじゃないが、なんだかんだ言って面倒見はいいため、結局損してしまう性格。
ゲーム好きでかなり負けず嫌いなんだが、ひまり自身は否定している。ちなみにゲームは好きではあるが、決して得意ではない。吸血鬼なんだから運動神経はよく、ケンカならそこそこ。
恥ずかしいことや照れくさいことに免疫があまりなく、「最近の若いやつ」の恥ずかしいセリフには激しい拒否反応を見せることも。
別に関係はないことだが、不労所得が大好き(働くのが嫌ってわけではない)。最低、7つくらいはほしいと思っているらしい。一応、今は動画とかで不労所得を少し得ているようだ。
ココナッツミルクが好きで、暇な時にはだいたい口にしている。
ちなみにスマホのことだが、こんなこと言うくせに、実際に投げたりはしない。割れちゃうからね。
白坂雪音
「ヒマリちゃんはね、そこがかわいいと思うの」
ヒマリを弄り倒すのが生きがい(?)だと思われる女の子。時計フェチ。
デジタルクロックからはじめて、砂時計、日時計など、さまざまな時計を自分の地下室においている。本人の話によると、この世の中で「時間」よりおいしいものはないらしい。
ヒマリとの付き合いはわりと長く、いつもヒマリに血を売っているのも雪音である。これまた本人の話によると、吸血鬼にとって血っていうのは時間と同じらしい。だから血を扱っているのが好きだ、ということ。
ヒマリをからかうのが好きで、本人の意志とは関係なく、今日もにこにこ笑いながらヒマリを弄っている。ヒマリがあまり好きじゃない本名(向日葵)を口にするのが特に好きらしい。
おかしなことに、ヒマリを含めた他の人には例外なく「謎の冴えない男」の中に入る(入れ替わる?)のにもかかわらず、雪音だけはそうなることがまったくない。理由は不明だが、これを理由にヒマリは雪音のことを胡散臭いと思っている(雪音は否定)。
ちなみに、女の子でもいけるらしい。
お嬢様
いきなりヒマリたちの住んでいる町にやってきたいいとこのお嬢様。このお嬢様のせいで、ヒマリの日常は大変なことになってしまう。
基本的に天然で、感動しやすく、世間知らず。嘘でもなんでもすぐ信じてしまい、またゲームなどの娯楽にも疎いためヒマリによく飽きられる。しかし、特有ののほほんな性格が時にはみんなの救いになることも。
「なぜか不思議な出来事を引き寄せる能力」を持って生まれたため、子供の頃から田舎の屋敷に閉じ込められていた。おかげで世界の平和は守られたが、代わりにその屋敷にはいろいろ不思議なことが起きていたらしい。夏に雪が降ってきたり、夜に幽霊が現れたり。あまりにもいろいろ起きていたため、お嬢様が去ってから屋敷の使用人たちは「何も起きなくて落ちつかない」なんてことを言っているとかなんとか。
ずっと屋敷にばかりにたお嬢様は、外の世界を見るために、生まれて初めてわがままを出してここ、ヒマリたちの町にやってきた。
あらゆる不思議を引き寄せる能力を持つ彼女だが、その原因である自分はいつも無事だという変わった体質も持つ。
ヒロイン4
「外」からヒマリたちの町にやってきた、冷たい印象の黒髪ロングの女の子。高校生くらいだと思われるが、どうやら学校には通っていないようだ。
美人ではあるが、ぶっきらぼうで誰にも心を許さない。ヒマリたちにも距離をおいている。何事にも関心がないような、冷たい視線で世界を見ている。「ここではないとこか」を望み、あまりいい記憶がない(と思われる)家を飛び出して、まるで迷い込んだようにここ、ヒマリたちの町にたどり着く。
ヒマリたちといっしょにいるのは本意ではないようだが、ここでなければいられるところがないため、ここ(学校)を離れずにいる。
冴えない男の体
お嬢様と出会ってから、ヒマリたちが発見した正体不明の体。意識はないが、死んでいるわけではない。しっかりと呼吸しているし、体温もちゃんと存在する。だが、いくら待っても意識だけは決して戻らない。姿から察すると、年はたぶん20代前半。
ここまででも十分あやしいが、この男の謎はこれだけじゃない。今までこの男の真実を知っている(いつまでも意識がなにのに生きている)人たちは、雪音を除いてみんなこの男の中に「入る」ことになってしまうのだ。気がつけば男の中に入っていて、寝たり気を抜いたりしてたら元に戻っている。その間、自分の体がどうなっているのかはわからない。一応いつも無事のようだけど、綺麗さっぱり自分の体は消えてしまう。
意識はないのに、中に誰かが入ることによって声やその有様(?)がわかるようになるというのも変だが、もっと変なのはここからだ。女性が入った場合では男の体はそのままだが(男のままだが)、なんと、男性がそこに入ることになると、不思議なことにその体が女になってしまう。ここまで来たらもうわけがわからない。この冴えない男になぜここまで大きな謎が込められているのか、答えられる者は誰もいない。
いったいこの男の正体はなんなのか。男の「意識」はどうなっているのか。そもそもその意識はどこに行ったのか。男の謎はまだ、解明されてないことばかりだ。
うさんくさい男
いきなりヒマリたちの前に現れる謎の男。冴えない方とは違って、どこかただものじゃない雰囲気を持つ。だが、こちらは胡散臭い。ものすごく胡散臭い。
冴えない男の秘密を知っているため、ときどきその冴えない男の中に入ることもある。わかりやすく言うと、かっこいいのに胡散臭い男。
そのもったいぶる仕草のせいで、ヒマリからはあまりよく思われていない(嫌ってはいないが)。
男子高校生
ヒマリたちの潜り込んだ学校の先客。元はこの学校の野球部の一員。学校が休校してからも、ここに忍び込んでは理科室で趣味の小説を書いていた。
ヒマリたちが来てからは、当然のごとくやられ役に徹する。いきなり現れたクセの強い連中に振り回されて飽き飽きしながらも、結局やられてしまう性格。
根からの体育系であるため、小説はあくまでも憧れの趣味。
とにかくちっこくてうるさい二人
どこから湧いてきたのかすらわからない、双子でもないのにとても似ている二人。一応中学生らしいが、とてもそうは見えない。姉妹でもなんでもないのに(友たちなのは間違いないが)抜群のコンビネーションを披露する。ともかく、常識はほとんど通じない。
上記のような理由で、ヒマリが最も苦手とする相手。嫌ってるわけではないが、ヒマリは自分とあまり相性がよくない相手だと思っているようだ。
「ほら、まだこの世界も捨てたもんじゃないでしょ?」