[글쓴이:] 리루에스
39.巡り会えた、ふたり
そうやって私たちがいっしょに時間を過ごしていた時、ようやく自分の「端末」に連絡が届いた。 ついに、全ての準備が整ったらしい。 ……どうしよう、私まで緊張してきた。 でも、この瞬間がやってきたことは、ものすごく嬉しい。「じゃ、俺はあそこに行って、『元の姿』に戻ればいいの?」「ああ、もちろん自分もこのまま出発する。こっち...
38.こんなに弱い自分でも
そうして、私が秀樹の家から「組織」へ戻ると。 自分を待っていたのは、あまりにも突然な事実だった。 「つまり、ひ……橘の『元の姿』が解析された、ということですか?」 私は目の前にいるお父さんにそう聞く。今はお父さんというより、上司と言ったほうが正しいが。 「ああ、時間はかかったが、ようやく解析が終わった、という報告...
37.あなたがいない、非日常
「あ、柾木ちゃん。おはよ」 次の日の朝。 私は予定どおり、久しぶりに学園にやってきた。学園に来るのは、いつも久しぶりなんだけど。 自分って、いつも学園に通えるわけじゃないから、どうしてもこの教室では浮いているという自覚がある。時々、それがとても、とても辛いって思えることもあった。 わかっている。毎日学園に来るの...
36.それぞれの思惑
「えっ、昨日、俺のためにそこまでしてくれたの?」 次の日。 私が昨日、慎治との出来事を話すと、秀樹はずいぶん驚いていた。 「ああ、秀樹さえよければ、別に避けることでもないと思ってな」 「う、うれしいけど、俺、柾木にひどいことさせたのでは……」 「大丈夫だって言ったんだろ?」 そう、これは秀樹のためだけじゃない。あ...
35.少し勇気を出して
「お、お前、ズルいぞ!」 「……あ?」 お姉ちゃんと深く話し合った次の日。 私はいきなりこっちまでやってきた慎治から、だいぶ雑に問い詰めにされた。どうしてこんなことになったのかは、もはや考えるまでもない。 「い、いったいいつから橘さんと付き合ったんだ? 柾木、お前には綾観さんがいるんだろ!」 「ああ、今まで話せなく...
34.「姉妹」の午後
お姉ちゃんと語り合った次の日。 いつもの通りに出社して、仕事をこなしていた私は、昼ごはんを食べてから事務室でくつろいでいた時に、驚くべきことを耳にする。 「だ、誰だって?」 だって、驚くしかない。 今、私に会うために、なんとお姉ちゃんが、「別の姿」でやってきた、という話なのだから。 「やあ、久しぶりだな。柾木」...